メジナ(グレ・クロ)を使った料理
刺身・お造り編
刺身 |
大型のグレの刺身は絶品
頭部、内臓を取り除き3枚に下ろします
腹骨を削ぐように包丁を入れ取り除いたあと、中骨の両側に包丁を入れ 中骨を取り除きます 包丁を身と皮の間に入れ、ほぼ水平にして皮を引く様にして除きます 後は、食べやすい大きさに斜め切りして、器に盛り付けるだけ グレは磯臭いと刺身に敬遠されがちですが、冬の大型グレは絶品です |
焼き切り(炙り)と刺身 |
皮を軽く炙って香ばしく、一味変わったお刺身
グレの磯臭さは、皮とハラワタに強く出ます
そんな皮も強火の遠火で炙ると、香ばしくなって食欲をそそります 大根のケンや大葉をあしらい、見栄え良く盛り付けましょう 普通の刺身と食べ比べて見てください |
カルパッチョ |
刺身用のグレを軽く炙ってカルパッチョで
刺身用に下ろしたグレの両面をバーナー等で軽く炙り、軽く塩胡椒して
オリーブ油・レモン果汁でマリネしておきます 季節の香味野菜(ワケギ、茗荷、セロリの芽、カラシ菜等)は 和風ドレッシングで軽く和えます 和風ドレシングは、ノンオイル系があっさりしてグレが引き立ちます サラダ菜等を敷き並べ、マリネしたグレと野菜を盛り合わせます |
焼き物編
バター焼き |
グレの焼き物と云ったらこれ、と云う位の定番
三枚に下ろしたグレの皮面に斜めに飾り包丁を入れ、塩胡椒します
フライパンにオリーブ油(サラダ油可)を熱し、皮面から焼きます 軽く押さえながら焼き、身が反り返るのを防ぎます 身の淵が白く変わったら裏返して、バター10gを 半分にしてそれぞれの身の上で溶かしながら焼きます バターが溶けたら焼き上がり、器に盛り付けます フライパンに残った焼き汁を、掛け回して出来上がりです |
味噌漬け焼き(西京焼き) |
甘めの味噌で漬け、香ばしき焼き上げた1品
詳細レシピはチヌの西京焼きを参照してください
中型のグレ(25cm前後)は、これが1番と思います
甘めに合わせた味噌に、1晩から1週間漬けこんで焼いて食べます 漬け込んだグレは、冷凍保存で1ヶ月経ても美味しさは変わりません 香ばしい味噌の香りと、グレの甘みがマッチして酒の肴にもgoodです 詳細レシピはこちらチヌの西京焼きを参照してください |
グレのムニエル おろしポン酢 |
ムニエルを大根おろしのポン酢でいただきます
3枚に下ろしたグレの皮面に飾り包丁を入れ、塩胡椒します
小麦粉を全体に塗し、バター焼きと同じ要領で焼きます 大根1/4本を下ろし金で摩り下ろし、軽く水分を搾っておきます 焼き上がったグレを皿に盛り付け、その上に大根おろしを盛ります 食べる時に、ポン酢を大根おろしに掛けいただきます あっさりとした和風ムニエル、大根おろしの辛味と良く合います |
グレのムニエル カレーソース |
ちょっと変わったムニエル、カレー味のソースです
グレは三枚に降ろし、軽く塩コショウしておきます
グレを焼く前にカレーソースを作ります 新玉ねぎを1cmくらいの厚さで輪切りにし両面を焼きます グレにカレー粉を加えた小麦粉を塗し、ソテーします 皿に焼き玉ねぎ、グレのソテーを盛り付けカレーソースをかけます |
グレのピカタ |
玉子とチーズをたっぷり使ったピカタです
本来は粉チーズを塗して焼くピカタ
家に粉チーズがなかったので、スライスチーズを代用してみました 粉末でなく厚みのあるチーズのため、よりチーズの香りと味が強くなり 想像以上に美味しくまとまりました チーズの塩気が、グレのあっさりした甘みに良く合います 付け合わせの野菜と盛り付けて、パセリを混ぜたマヨネーズを添えます |
揚げ物編
唐揚げ |
皮はパリパリ、中ふんわり
小振りのグレ(20〜25cm程度)は、唐揚げが1番
三枚に下ろし、皮に飾り包丁を入れ、塩胡椒してしばらく置き 小麦粉2:片栗粉1を混ぜ合わせた衣を塗して揚げます 揚げ油の温度は、170℃位のやや低めでじっくり揚げます レモン果汁を軽く振り、抹茶塩でいただくと最高です |
南蛮漬け |
唐揚げにしたグレを、より美味しくさっぱりと
前出の唐揚げにしたグレを使って南蛮漬けにします
一緒に漬け込む野菜は、玉葱、人参、セロリの芽、カイワレ等 醤油ベースの甘酢タレに1晩ほど漬け込めば食べごろになります タッパ等の容器で漬ければ、そのまま冷蔵庫で1週間以上保存可能 作り置きの惣菜として、他の品と一緒に出せば食卓も賑わいます |
煮物・汁物編
煮付け |
少し濃い目の味付けで、じっくり煮込む
小型のクロは、煮付けにすると磯臭さが出るということで敬遠されがち
けれど、秋から冬のグレは食べる物の違いで余り臭みが有りません 頭と内臓を取ったグレを、バーナーで炙るか、熱湯を掛けて臭みを取り 濃い目の煮汁でしっかり煮込んで味付けします 身がしっかりしていて、骨離れも良く美味しく仕上がります 煮汁は、こちら黒鯛の兜煮を参考にされてください 25cm位のグレが沢山釣れたら、試してみてください |
味噌汁 |
船長の奥様に振舞って頂き、その美味しさにびっくり
グレの味噌汁有りか無しか? 有りですね〜
磯釣りに出かけ、帰ってきた港で船長の奥さんが振舞ってくれた味噌汁 美味しかったので魚は何?と尋ねたら、小型のグレでした 頭と内臓を取ったグレをブツ切りにし、湯引きしてから煮ます 後は、普通のみそ汁と同じように沸騰させないように味噌を加えるだけ 椀に入れ、上から刻みネギを振るだけで、美味しい味噌汁になります |
グレのみぞれ煮 |
みぞれ煮の主役は根魚と思われがちですが、グレもなかなかです
グレの頭と内臓を取り、小麦粉で塗した後、蒸し揚げにします
中骨を汁の中で取り除くのが面倒な時は、3枚下ろしを使うと良いです 煮汁は、飲んでも美味しいように薄めに仕上げます たっぷりの大根おろしが、揚げ油のしつこさを消し、旨味を増してくれ 根魚のみぞれ煮に負けない美味しさ グレの食材としての素晴らしさを見直してくれる1品です |